はじめに
香水を探していると、よく目にする「フローラル系」という言葉。
名前から「花の香り」ということは分かっても、
「甘い香りなの?」
「華やかな人にしか似合わない?」
「自分には少し女性らしすぎるかも。」
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、フローラル系といっても香りは一つではありません。
ローズの華やかさ、ジャスミンの濃厚さ、スズランを思わせる軽やかさなど、使われる花や組み合わせによって印象は大きく変わります。
そのため、フローラル系は特定のタイプの人だけに似合う香りではありません。
大切なのは「フローラルが似合うか」ではなく、「どんなフローラルが自分に心地よいか」を見つけることです。
フローラル系の香りとは?
フローラル系とは、花を思わせる香りを中心に構成された香調です。
代表的なものには、
ローズ。
ジャスミン。
スズラン。
チュベローズ。
イランイラン。
オレンジブロッサム。
などがあります。
一種類の花を中心に表現するものもあれば、複数の花を束ねたブーケのような香りもあります。
さらに、シトラスやウッディ、ムスク、グリーンなど、ほかの香りと組み合わせることで印象は大きく変わります。
そのため、フローラル系を単純に「甘くて華やかな香り」と考えてしまうと、その幅広さを見落としてしまいます。
華やかで柔らかな雰囲気が好きな人
フローラル系が選択肢になりやすいのは、花を思わせる華やかさや柔らかさを香りに取り入れたい人です。
特にローズやジャスミンなどを中心とした香りには、存在感のある華やかな印象を持つものがあります。
シンプルな服装の日に香りで少し華やかさを加えたり、食事や外出などで普段とは違う雰囲気を楽しんだりすることもできます。
ファッションと同じように、香りも自分の印象を作る要素の一つです。
「今日は少し柔らかく見せたい」「華やかな雰囲気を楽しみたい」
そんな日の選択肢としてフローラル系を考えることができます。
清潔感のある香りが好きな人にも
フローラル系には、濃厚で甘い香りだけでなく、軽やかで清潔感を感じさせるものもあります。
例えば、みずみずしい花の香りにシトラスやグリーン系の要素が組み合わされると、爽やかな印象が強くなります。
さらにムスクなどと組み合わせることで、柔らかく穏やかな香りに仕上がることもあります。
そのため、
「甘い香水は苦手だけれど、爽やかすぎる香りも少し違う。」
という人でも、フローラル系の中に好みの香りが見つかる可能性があります。
フローラル系は女性だけの香りではない
フローラル系に対して、「女性向けの香り」というイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし、香りそのものに性別が決められているわけではありません。
実際のフレグランスでは、花の香りにウッディやスパイス、レザー、シトラスなどを組み合わせることで、甘さを抑えたり、落ち着いた雰囲気を作ったりすることがあります。
例えば、フローラルとウッディを組み合わせれば、花の柔らかさの中に木の落ち着きを感じる香りになります。
フローラルにスパイスを加えれば、華やかさの中にシャープさや個性を感じることもあります。
「男性だから」「女性だから」ではなく、自分が心地よいと感じるかどうかで選んで構いません。
フローラル×シトラスなら爽やかに
フローラル系を初めて試すなら、ほかの香調との組み合わせを見ると選びやすくなります。
例えば、フローラルとシトラス。
花の柔らかさに、レモンやベルガモットなどの明るい爽やかさが加わります。
濃厚な花の香りよりも軽やかな印象になりやすいため、
「フローラルに興味はあるけれど、甘さや重さが気になる。」
という人にも試しやすい組み合わせです。
春夏などの軽やかな服装と合わせて楽しむ方法もあります。
フローラル×ウッディなら落ち着いた印象に
華やかすぎる香りが苦手なら、ウッディと組み合わされたフローラルにも注目してみましょう。
花の柔らかさに、木を思わせる落ち着いた香りが加わります。
そのため、フローラルの華やかさを残しながら、少し大人っぽく穏やかな印象を楽しめます。
華やかさだけではなく、
落ち着き。
深み。
自然な雰囲気。
といった要素も欲しい人に向いている組み合わせです。
フローラル×ムスクなら優しく柔らかく
ムスクと組み合わされたフローラルは、柔らかく穏やかな雰囲気を作りやすい組み合わせです。
花の華やかさが前面に出るというより、肌になじむような優しい印象を楽しめるものもあります。
「香水を強く主張させるより、近くでふんわり香るような雰囲気が好き」という人なら、こうしたタイプを試してみるのもよいでしょう。
好きな「花」から探してみる
フローラル系を選ぶときは、「フローラル系が好きか嫌いか」だけで判断しないことも大切です。
花によって香りの印象が大きく違うからです。
例えば、
ローズの華やかさが好き。
ジャスミンの濃厚さに惹かれる。
白い花を思わせる香りが好き。
軽やかでみずみずしい花の香りが好き。
というように、自分の好みを細かく見ていきます。
香水を試したときに気に入ったものがあれば、使われている香料を確認してみましょう。
複数の香水で同じ花が使われているなら、それが自分の好きな香りなのかもしれません。
「似合う人」より「なりたい印象」で考える
香水を選ぶとき、「自分に似合う香りは何だろう」と考えることがあります。
もちろん、自分の好みから選ぶことも大切です。
しかし、もう一つ面白いのが、
「今日はどんな雰囲気でいたいか」
から香りを選ぶ方法です。
柔らかな雰囲気なら、軽やかなフローラル。
華やかさが欲しいなら、存在感のあるフローラル。
爽やかにしたいなら、シトラスやグリーンを組み合わせたフローラル。
落ち着きを加えたいなら、ウッディ系のフローラル。
このように考えると、「自分はフローラルが似合うタイプではない」と決めつける必要がなくなります。
服をその日の気分で変えるように、香りもその日の自分に合わせて選べます。
実際に肌につけて確認する
フレグランスは、説明だけですべてを判断するのが難しいものです。
「ローズ」「ジャスミン」「ムスク」と書かれていても、配合や組み合わせによって実際の印象は変わります。
また、つけた直後と時間が経ったあとでも香りは変化します。
店頭などで試せる場合は、最初の印象だけで決めず、少し時間を置いて確認してみましょう。
「好きな香料を知ること」と「実際に自分が心地よいと感じること」の両方を見ると、自分に合ったフローラルを見つけやすくなります。
まとめ
フローラル系は、特定の性別やファッションの人だけに合う香りではありません。
使われる花や、ほかの香りとの組み合わせによって、
華やか。
爽やか。
柔らか。
落ち着いた印象。
個性的。
と、さまざまな表情を楽しめます。
だからこそ、「フローラル系は自分に似合うか」と考えるより、「自分はどんなフローラルが好きなのか」を探してみることが大切です。
シトラスと組み合わせた軽やかなフローラルから試す。
ウッディを加えた落ち着いたものを選ぶ。
好きな花から探してみる。
自分がなりたい印象から選んでみる。
フローラルという大きなカテゴリーの中から、自分にとって心地よい「花の香り」を見つけてみてください。
