はじめに
「趣味がほしいけれど、何をすればいいか分からない。」
「好きなことは?」と聞かれても、すぐに答えられるものがない。
そんなふうに感じる人もいるのではないでしょうか。
趣味がある人を見ると、最初から夢中になれるものに出会えたように見えるかもしれません。
しかし、趣味は必ずしも「これが好きだ」と最初から分かっているものではありません。
最初は何となく興味を持っただけでも、何度か繰り返しているうちに楽しさが分かり、いつの間にか趣味になっていることがあります。
趣味を見つけるために大切なのは、「好きなこと」を探し続けることではなく、小さな興味を実際に試してみることです。
趣味は「探すもの」ではなく「続けたもの」が趣味になる
趣味を見つけようとすると、「自分が本当に好きなことは何だろう」と考えてしまいます。
しかし、考えているだけでは、自分に合っているかどうかはなかなか分かりません。
例えば、読書が趣味の人も、最初から本そのものが大好きだったとは限りません。
たまたま読んだ一冊が面白くて、次の本を読んでみた。
料理が趣味の人も、一つの料理を作ってみたら思ったより楽しくて、別のレシピにも挑戦してみた。
写真が趣味の人も、何気なく撮った一枚をきっかけに、もっと上手に撮りたいと思った。
そんな小さなきっかけから始まることがあります。
つまり、趣味になるかどうかは、始める前には分からないことも多いのです。
「好きだから始める」だけではなく、「始めてみたから好きになる」こともあります。
「好きなことがない」と感じるなら、小さな興味を見る
趣味という言葉を大きく考えすぎると、自分には何もないように感じてしまいます。
スポーツに夢中になっている。
毎週キャンプへ行っている。
何年も楽器を続けている。
そんな分かりやすい趣味だけが、趣味ではありません。
普段の生活を振り返ると、小さな興味が見つかることがあります。
本屋へ行くと料理本を見てしまう。
街を歩いていると古い建物が気になる。
コーヒーショップを見つけると入ってみたくなる。
旅行先では写真をたくさん撮る。
家にいると映画を探していることが多い。
こうした「なぜか気になること」は、趣味の入口になる可能性があります。
「趣味にできそうか」と考える前に、まずは自分が自然と時間を使っているものに気づくことから始めてみましょう。
「楽しかった」より「またやりたい」を大切にする
新しいことを試したとき、最初から夢中になれるとは限りません。
初めてだからうまくできない。
思っていたより難しい。
道具の使い方が分からない。
そんなこともあります。
そこで一度で「自分には向いていない」と決めてしまうと、趣味になる前に終わってしまいます。
注目したいのは、「ものすごく楽しかったか」ではなく、「もう一度やってみたいと思えるか」です。
「次はもう少し上手にやりたい。」
「別の場所でも試してみたい。」
「もう少し詳しく知りたい。」
そんな気持ちが少しでも残ったなら、もう一度やってみる。
趣味は、一回の強い感動よりも、この小さな「またやりたい」の積み重ねから生まれることがあります。
最初からお金をかけなくてもいい
新しい趣味を始めるときに、道具をそろえたり、教室へ通ったりする必要はありません。
まずは小さく試してみれば十分です。
写真ならスマートフォンで撮ってみる。
料理なら一つだけ新しいレシピを作る。
運動なら近所を少し走ってみる。
絵なら紙とペンで描いてみる。
読書なら気になった本を一冊読んでみる。
最初の目的は「趣味を始めること」ではなく、自分がもう一度やりたいと思うか確かめることです。
続けたいと思ってから、少しずつ時間やお金を使えばいいのです。
一つに決める必要もない
趣味を探していると、「自分の趣味はこれ」と言えるものを一つ見つけなければならないように感じることがあります。
しかし、興味は変わっても構いません。
今月は読書が楽しい。
次は料理が気になる。
しばらくしたら写真を始めてみる。
その中で続くものもあれば、自然とやらなくなるものもあります。
それでも、その時間が無駄になるわけではありません。
いろいろ試していくことで、「自分は何をしていると楽しいのか」が少しずつ分かってきます。
趣味探しは、趣味そのものを見つけるだけでなく、自分の「好き」を知っていく過程でもあるのです。
まとめ
趣味は、最初から「これが自分の好きなことだ」と分かっているものばかりではありません。
少し気になることを試してみる。
「またやりたい」と思ったら、もう一度やってみる。
その繰り返しの中から、いつの間にか趣味と呼べるものが生まれることがあります。
だから、「好きなことがない」と感じても、焦って運命の趣味を探す必要はありません。
「何が好きだろう」と考え続けるより、「ちょっと気になる」を一つ試してみる。
その小さな行動が、自分の新しい楽しみを見つけるきっかけになります。
