はじめに
夏の暑さが落ち着き、少しずつ空気が涼しくなる秋。
服装が半袖からニットやジャケットへ変わるように、香水も季節に合わせて選んでみると、いつもとは違った楽しみ方ができます。
秋の香りというと、ウッディやアンバーなどの深みのある香りをイメージするかもしれません。
もちろん、それらは秋と相性のよい選択肢ですが、必ず特定の香調を選ばなければならないわけではありません。
大切なのは、夏の軽やかさから少しだけ深みや温かみのある方向へ香りを変えてみることです。
秋は「少し深みのある香り」を試しやすい
夏は気温が高いため、シトラスやマリン、グリーンなど、爽やかで軽やかな香りを選ぶ人も多いでしょう。
秋になると気温が下がり、服装や街の雰囲気も少しずつ落ち着いていきます。
そこで香水も、
爽やかさだけではなく落ち着きがある。
柔らかな甘さがある。
木やスパイスを思わせる深みがある。
といったものへ少しずつ変えてみると、秋らしい雰囲気を楽しめます。
夏用と秋用を完全に分ける必要はありません。
いつもの香りに「一つ深みを加える」くらいの感覚から始めてみましょう。
ウッディ系|木を思わせる落ち着いた香り
秋に試しやすい代表的な香調の一つがウッディ系です。
シダーウッドやサンダルウッドなど、木を思わせる落ち着いた香りが使われます。
森や木製家具のような自然な温かさを感じるものもあり、ニットやジャケットなど秋の服装とも雰囲気を合わせやすい香調です。
ただし、ウッディ系にも軽やかなものから重厚なものまであります。
秋の初めならシトラスやグリーンと組み合わせた軽いウッディ。
気温が下がってきたら、アンバーやスパイスを組み合わせた深みのあるウッディ。
このように、同じウッディ系でも季節の進み方に合わせて選ぶことができます。
アンバー系|温かみのある香りを楽しむ
もう一つ秋に取り入れやすいのが、アンバー系です。
アンバー系には、甘さや樹脂を思わせる深み、包み込むような温かさを感じるものがあります。
爽やかな香りとは違った濃厚さがあり、気温が下がってくる時期に試してみると印象の違いを楽しめます。
特に、夏は軽い香水ばかり使っていた人なら、アンバーの要素が少し入った香水へ変えるだけでも季節感が出てきます。
いきなり濃厚なものを選ばず、ウッディやフローラルと組み合わされたものから試すのもよいでしょう。
スパイシー系|秋らしい奥行きを加える
カルダモンやシナモン、クローブなどを思わせるスパイシーな香りも、秋に楽しみたい選択肢です。
スパイスというと刺激的な香りを想像するかもしれませんが、組み合わせによって印象は大きく変わります。
ウッディと組み合わせれば落ち着いた雰囲気に。
アンバーと組み合わせれば温かみのある印象に。
フローラルに加われば、花の華やかさに少し複雑さが生まれます。
いつもの香りでは少し物足りないと感じたときに、スパイスを含む香水を試してみるのも秋らしい香りの楽しみ方です。
ムスク系|柔らかな秋の香りに
濃厚な香りがあまり得意ではないなら、ムスク系から探してみる方法もあります。
ムスク系には、柔らかさや清潔感、肌になじむような穏やかさを感じる香りがあります。
ウッディやアンバーほど深みを強く出さずに、夏より少し柔らかな雰囲気へ変えたいときにも取り入れやすいでしょう。
例えば、ムスクにウッディを組み合わせたものなら落ち着いた印象に。
フローラルと組み合わせたものなら、柔らかさの中に華やかさも楽しめます。
秋だからといって、必ず重い香りを選ぶ必要はありません。
夏に使っていた香水を秋も楽しめる
季節が変わったからといって、使っていた香水をすぐに変える必要もありません。
例えば、夏にシトラス系を使っていたなら、シトラスとウッディを組み合わせた香りを試してみる。
フローラルが好きなら、フローラルにムスクやアンバーが加わったものを選ぶ。
このように、自分が好きな香調を残しながら、秋らしい要素を一つ加えると選びやすくなります。
季節に合わせるために好みを変えるのではなく、好きな香りの延長線上で探してみましょう。
秋の初めと終わりでも香りを変えてみる
同じ秋でも、9月頃と11月頃では気温や服装が大きく異なることがあります。
まだ暑さが残る時期なら、シトラスやグリーンを残した軽やかな香り。
涼しくなってきたら、ウッディやムスク。
さらに寒さを感じるようになったら、アンバーやスパイスなど深みのある香り。
このように少しずつ変えていくと、香水を何本も季節ごとに用意しなくても季節感を楽しめます。
秋の服装から香りを考えてみる
香水選びに迷ったら、その日に着たい服から考えてみるのも一つの方法です。
軽いシャツなら、爽やかさを残したウッディ。
柔らかなニットなら、ムスクやサンダルウッド。
ジャケットを着るなら、少し深みのあるウッディやスパイシー。
秋らしい落ち着いた装いなら、アンバー。
このように、服と香りの雰囲気を合わせると、フレグランスもコーディネートの一部として楽しめます。
香水だけで季節を表現しようとするのではなく、服装やその日の雰囲気まで含めて香りを選ぶと、自分らしい組み合わせを見つけやすくなります。
まとめ
秋に似合う香りを選ぶなら、ウッディ、アンバー、スパイシー、ムスクなど、温かみや落ち着きを感じる香調が選択肢になります。
ただし、「秋だからこの香り」と決める必要はありません。
夏に好きだった爽やかな香りにウッディを加える。
好きなフローラルにムスクを重ねる。
気温が下がってきたらアンバーやスパイスの深みを楽しむ。
自分の好きな香りを基準に、少しだけ温かさや深みを加えていく。
そんな選び方をすると、季節が移り変わるのと一緒に、秋ならではの香りを自然に楽しめるでしょう。
