はじめに
「また衝動買いしてしまった。」
予定していなかった服を買ったり、ネットショップを見ているうちに商品を注文したりして、後から後悔した経験はありませんか。
衝動買いというと、「無駄遣い」「やめるべきもの」というイメージがあります。
もちろん、衝動買いが続いて生活費を圧迫したり、使わない物が増えたりするなら見直す必要があります。
しかし、予定していなかった買い物が、すべて悪いとは限りません。
大切なのは「衝動的に買ったか」ではなく、その買い物が自分の暮らしに何を残したかを見ることです。
衝動買いが悪いと言われる理由
衝動買いで問題になりやすいのは、買うこと自体が目的になってしまうことです。
セールになっていたから。
SNSで見て欲しくなったから。
なんとなく気分を変えたかったから。
その瞬間には魅力的に感じても、家に帰ると「似たものを持っていた」「思ったほど使わなかった」と気づくことがあります。
一回の金額が小さくても、同じような買い物が続けば支出は増えていきます。
つまり、衝動買いの問題は、予定外の買い物であることより、自分でも理由が分からないままお金を使ってしまうことにあります。
予定外の買い物=無駄遣いではない
一方で、予定していなかった買い物が、結果的に暮らしを豊かにしてくれることもあります。
たまたま入った店で気に入った本を見つけ、その本から新しい興味が生まれる。
旅行先で偶然見つけた物が、何年も大切にしたい思い出になる。
予定していなかった趣味の道具を買ったことから、新しい楽しみが始まる。
こうした買い物も、購入した時点だけを見れば「衝動買い」です。
それでも、本人にとって価値のあるお金の使い方になることがあります。
すべての買い物を事前に計画しなければならないと考えると、偶然の出会いや楽しみまで減らしてしまうかもしれません。
お金を上手に使うことは、予定外の支出を完全になくすことではありません。
「欲しい」と思った理由を一度考える
衝動買いを減らしたいからといって、欲しいと思ったものをすべて我慢する必要はありません。
代わりに、買う前に一度だけ「なぜ欲しいのだろう」と考えてみます。
本当にその物が気に入ったのか。
安くなっているから欲しくなったのか。
誰かが持っているのを見て欲しくなったのか。
ストレスがたまっていて、買い物で気分を変えたいのか。
理由が分かるだけでも、買うかどうかを判断しやすくなります。
例えば、「セールだから欲しいだけかもしれない」と気づけば、その場では買わないという選択ができるでしょう。
反対に、「予定していなかったけれど、本当に気に入った」と思えるなら、買うという選択もできます。
大切なのは、衝動そのものをなくすことではなく、衝動と購入の間に小さな判断を入れることです。
衝動買いのための「余白」を作る
予定外の買い物を楽しみたいなら、あらかじめ使ってもいい金額を決めておく方法もあります。
例えば、毎月自由に使えるお金の中から、一定額を「予定していない楽しみ」のために残しておく。
その範囲なら、偶然見つけた本や雑貨、行ってみたいイベントなどに使ってもいいことにします。
そうすれば、予定外の買い物をするたびに「無駄遣いしてしまった」と考える必要もありません。
反対に、その金額を超えるものが欲しくなったときには、一度時間を置いて考えるきっかけになります。
衝動買いを禁止するのではなく、楽しめる範囲を先に作っておく。
これも、お金と無理なく付き合う方法の一つです。
買った後を見ると、自分のお金の使い方が分かる
自分にとって良い衝動買いと、後悔しやすい衝動買いを知るには、買った後を振り返ってみる方法があります。
予定外に買ったけれど、今でもよく使っている。
買ったことで新しい楽しみが増えた。
反対に、一度も使わず収納したままになっている。
似たような物を何度も買っている。
こうした傾向を見ると、自分がどんなときに良い買い物をし、どんなときに後悔しやすいのかが分かってきます。
「衝動買いをしない人」になることより、自分が後悔しやすい買い方を知ることのほうが、長い目では役立つかもしれません。
まとめ
衝動買いは、それだけで悪いお金の使い方とは限りません。
問題になりやすいのは、欲しくなった理由を考えないまま買い続け、生活を圧迫したり、使わない物を増やしたりすることです。
だから、衝動そのものをなくそうとする必要はありません。
欲しいと思ったときに、「なぜ欲しいのだろう」と一度考える。
そして、自分が無理なく楽しめる範囲で選ぶ。
衝動買いをなくすことより、後悔しない衝動買いを知ること。
それが、自分らしくお金を使うための一つの考え方です。
